△月◎日


眠い。何故私はこんなに眠れないのだろうか…。
私は寝てはいけないという宿題を授かった覚えはないのだが…。
まぁ授業中寝てしまうということがありそうになったが、とりあえず今日は嬉しい休みだ。
夢宮もいないことだしぐっすり昼間で寝るつも…り…だったのだが…

「雷太!!逃げるんじゃないわよ!!おとなしくその場で居座りなさい!!!」

「い…嫌だぁぁぁぁぁ!!!」

「チョコの味見たのんでるだけじゃないっ!!」

「クロさん。いい天気だねぇ…。」

「音野!何まったりしてんだちくしょぉぉぉ!!!」

「おぉ雷太。昼からランニング?駅伝にそんなに出たかったのカ。知らなかったヨ。」

「違う!!!何で棒読みなんだ!ってぎゃ―――!!!」

「ふふ捕まえたわよ?さっこっちに来て頂戴雷太。」

「ヒィィィィ!嫌――――!!!」

……黙れやガキ共…。おかげでは私は全然眠れなかったじゃないか…。
以前、クラスで問題になった橋本ヨーコと針山雷太は、バレンタインデーの後より仲良く…いや
これは橋本が針山をおもちゃにしているような…
まぁそんな関係になったようだが、やかましいことこの上ない。
…今度あいつらの頭に鉛弾ぶちこんでやろうか…。
もちろん情報屋もまとめて。

そういえば、今救急車の音が聞こえた。
どうやら速足なんとかって言う奴が病院に運ばれたらしい。
何でかは知らないが明日になればわかるだろう…。

とりあえず騒ぎがおわったらもう一回寝よう…。 あぁ救急車の音もうるさいなぁ……。

△月◇日


速足は橋本さん親衛隊の3人にやられたらしい。

たれ目の奴からの泣き脅しと、
つり目の奴からのガン飛ばしと、
ぱっちり目の奴からのパンチ(俗にアン○ンチと呼ばれるもの)によって、
階段から落ちて骨折したらしい。

針山を助けようとしてジャマだといわれたという話なのだが、
本当の所はよくわからない。
まぁ、私には、安眠妨害されたくらいであまり関係ないのだが。

まぁその件もあったので優しい私は速足の病室にわざわざ宿題を届けてあげた。

△月♪日


さて。今日もお約束通り全く寝れず、おまけにテストまで二週間。…嫌だ…。
速足君のお見舞いに行こう企画を行ったのに、誰も今日は参加しないようだった。
…少し可哀想だな。
まぁ今日は唯一行きそうだった針山も原因不明の体調不良だったみたいなので仕方ない。
しかし原因不明とは気になるな…まぁいいか。
学級閉鎖も期待するが、この学校ではないだろうな…。
…突然だが、なんとなく犬や猫のような可愛いペットがほしくなった。
でも、この狭い部屋では飼えそうにない。
ゴキブリを飼う…なんてそんなわけあるかーっ!
はぁ…1人でノリツッコミしてしまった…情けなくなってしまったので今日は寝よう。

△月†日


もう最近では書かなくてもわかる事だが眠りという睡眠がとれなかった。
全く…ただでさえテスト勉強で忙しいというのに…。
今日はヨーコ親衛隊の1人たれ目の奴を見た。
あの3人でいることが多いので1人でいるのが不自然なくらいに。
しばらく観察してみたがどうやら人を待っているようだった。
なんだかそわそわしている。
怪しいので少し見ていくかと思った矢先誰かが走って来る音が聞こえた。
其方の方向を見ると予想外の人物が走ってきた。

美谷リカである。

名前で呼び合っているトコをみると付き合ってるっぽいが、
そのことはどうやら他の奴等には秘密にしているようで、
周囲の目を細かにチェックしていた。
クラスの奴の弱味を握れるのは良いことだ。